「我の剋するもの」を財と呼びます。この「剋」という動詞に注目してください。それは「コントロールし、所有し、支配する」ことを意味します。
物理学が教える通り、制御システムには必ずエネルギーの消費(Work done)が伴います。会社、スポーツカー、あるいは人間関係をコントロールしようとすれば、絶えず心身のエネルギーを排出し続ける必要があります。
同じ価値を表していても、そのマインドセットは全く異なります。正財格は「所有」を重視し、偏財格は「活用」を重視します。
財星格が成功するための条件は非常に厳格です。なぜなら、財星は「印星」(良心・健康・導師)の天敵だからです。
財星は「食傷(創造者/革新者)」によって生じられることを最も喜びます。これを「源泉のある水」と呼びます。
財格が最も恐れる事態です。苦労して稼いだお金が「比劫」(競争相手/策士)に奪われます。
伝統的には「強欲が徳を壊す」とされますが、日本流では「現実 vs. 理想」として読み解きます:
印星(導師/神秘家)は「精神世界、学問、名誉」、財星は「現実的利益、ビジネス」を象徴します。財壊印とは、「稼ぐために夢を捨てる」、あるいは「業績のために健康を犠牲にする」状態です。
ビジネス社会において、これは必ずしも悪ではありません。成功者の多くは、本を置き(印)、市場へ踏み出す(財)という「財壊印(世俗化)」のフェーズを経験します。鍵は、その代価に耐えられるかどうかです。
古訣に「財多身弱、富屋貧人」とあります。これは現代社会で最も多い文明病の一つです。
感覚: 稼ぐのが辛い、貯まらない、体が弱い、常にお金が足りないと感じる。
感覚: 気前は良いが、利用されやすい。お金が右から左へ抜けていく。