三ノ刻

—— 大償い ——

繭の足跡を追い、澪は村の最深部にある大屋敷へ辿り着いた。雷鳴が轟き、不気味な空気が漂う屋敷の奥で、澪は白装束を血に染めた女が引き起こした惨劇を目の当たりにする。

黒澤家の重い扉を開けると、突如として雷雨が激しくなった。息の詰まるような重い空気が漂い、澪の懐中電灯が二度点滅して完全に消えてしまう。暗闇に目が慣れない中、鋭い稲妻が夜空を裂き、逃げ惑う無数の亡霊たちが必死に屋敷から逃れようとする光景が浮かび上がった。

手電筒壞了 懐中電灯が壊れる

稲妻の光の中で、澪は繭が左へ曲がっていく姿を一瞬捉えた。「お姉ちゃん!」澪は胸を締め付けられ、すぐに後を追った。

澪が顔を上げ、二階の欄干に向けてカメラを構えると、下を見下ろす男の影(浮遊霊:見下ろす男)を捉えた。廊下右側の扉は「二重菱」の紋様が刻まれた錠で固く閉ざされており開かないため、澪は繭が向かった左へと進むしかなかった。

薄暗い廊下を抜けて明暗の部屋へ入ると、虚空から男の恐れおののく悲鳴が響いた。「楔が来る……!」恐怖に歪む顔が瞬時に目の前に現れる。澪は素早くシャッターを切り(浮遊霊:隠れる男)、霊が現れた場所で「恐怖に憑かれた男のメモ」を拾った。部屋の隅では「民俗学者の手記 三」も見つけた。扉を開けようとした時、鍵が外からかけられ、背後から凍りつくような冷気が迫る。無惨に殺された男の怨霊(怨霊:楔に殺された男)が狂ったように襲いかかってきた! 澪は冷静に射影機を構え、見事に浄化を果たした。

除霊後、扉の鍵が外れた。扉を開けて右に曲がると、繭がゆっくりと奥へ歩いていく姿が見えた(浮遊霊:奥へ向かう繭)。数歩追いかけると、慌てて逃げ惑う村人(浮遊霊:逃げ惑う男)を撮影。廊下の曲がり角で、柵の下にある穴に潜り込み、しゃがんで隙間の奥を撮影すると「双子人形 七」を発見した。

外廊下の角を曲がると、再び怨念が渦巻き、無惨な死を遂げた女の怨霊(怨霊:楔に殺された女)が行く手を阻んだ。苦戦の末に怨霊を退けた後、澪は廊下の突き当たりまで進み、「勾玉:微かに光る鉱石」を拾い上げてから扉を開けた。

扉が開いた瞬間、澪は素早くカメラを構え、奥へと進む姉の後ろ姿(浮遊霊:奥へ進む繭)を再び捉えた。

焦って前に踏み出した澪の足先に、冷たいものが当たった——それは、口元を刃物で残酷に削ぎ落とされた若い女の死体だった! 澪は息を呑み、恐怖で後ずさりした。その時、青白い稲妻が広間全体を照らし出し、周囲に無数の欠損した死体が散乱しているのを見て戦慄した! その血の海の修羅場の中央には、白装束を血に染めた女と、彼女の背後に絶対的な死の気を放つ巨大な怪物「楔」が佇んでいた。

白色和服全身濺滿鮮血的女人 白装束を血に染めた女

女の笑い声は耳を突き刺すように狂気を帯びており、「楔」は澪に気付いた瞬間、重い足音を立ててゆっくりと迫ってきた。
この不死身の無敵の怪物を前に、手にした射影機は全く役に立たない。極度の恐怖により、世界はすべての色彩を失い、死の静寂を思わせるモノクロームへと変貌した。澪は全力で逃げ出し、小中庭へ駆け込み、階段を駆け上がり、宙を舞う紅い蝶の導きに従い息を殺して身を潜めた。あの息苦しいほどの威圧感が完全に遠ざかり、「楔」の姿が暗闇に消えるまで。

危機を脱した後、澪は楔に破壊された客間廊下へ向かった。廊下を抜けて突き当たりの客間に入り、さらに照明が点滅する部屋へと進む。澪が右を向いてカメラを構えると、見えざる力に導かれる繭の姿(浮遊霊:誘われる繭)を捉えた。

前方の扉は「三重菱」の紋様が刻まれた古い錠で閉ざされており、澪がいくら押しても開く気配がない。
薄い扉越しに、澪は焦燥感に駆られて叫んだ。「お姉ちゃん! お姉ちゃん、そこにいるの?」
扉の向こうから、繭の弱々しく儚い呟きが聞こえてきた。「一緒に逃げたはずなのに……みんな……死んじゃった……私……ずっと待ってたのに……ずっと一緒にいるって約束したのに……」

需要三重菱鑰匙的鎖 三重菱の鍵が必要な扉

扉を開ける方法を探すため、澪は客間へ戻った。部屋の中に奇妙なカメラを持った男の残影(浮遊霊:射影機で撮る男)が浮かび上がり、彼が立っていた場所で澪は「覚え書き・報のレンズ」と「記録写真『客間』」を拾った。
新しく手に入れた報のレンズを射影機に装着し、写真と同じ角度と位置から「喚起」機能を使ってシャッターを切る。霊力の共鳴とともに、何もないはずの部屋の隅に、古びた本棚が忽然と姿を現した! 澪は驚き呟く。「写真と同じに戻った……」

本棚から「民俗学者の手記 二」と「砕けたセレスタイト」を発見し、同時に【サブイベント:真壁清次郎】が発生した。霊石の感応により、古い記憶が澪の脳裏に流れ込んでくる——かつて、民俗学者・真壁清次郎と弟子の宗方良蔵が皆神村を訪れ、黒澤家の当主と双子の姉妹に謁見した記憶が……
真壁清次郎の重々しい囁きが響く。『ここが皆神村……口にすることすら許されない儀式……そして、絶対に見てはならない場所……もし射影機であの場所を撮ったら……』

真壁清次郎跟宗方良藏來到皆神村 皆神村を訪れた真壁清次郎と宗方良蔵
黑澤雙胞胎 黒澤家の双子

客間廊下に戻り、角で奥へ向かう男の影(浮遊霊:部屋に入る男)を捉え、後を追って当主の部屋に入り、うつむいて思案する姿(浮遊霊:呟く男)を撮影した。彼が立っていた場所で「三重菱の鍵預かり証」を拾い、傍らの古い機械を調べると「儀式之書 忌み」も手に入れた。
その時、澪は欄干の下に一枚の写真があることに気付いた。手を伸ばして拾おうとした瞬間、誤って写真を一階の玄関の床へと落としてしまった。

掉下去的照片 落ちてしまった写真

澪は階段を降りて一階に戻るしかなかった。大広間に入る前に、廊下の突き当たりを左に曲がり、薄暗い隅で「双子人形 八」を撮影した。
大広間に入り、先ほど「楔」と血染めの女が現れた場所で、「民俗学者の手記 四」を拾った。大広間を出て外廊下に出ると、澪は左を向き、慌てふためいて逃げる村人(浮遊霊:逃げる村人)を撮影した。

玄関に戻り、先ほど落とした「記録写真『使用人部屋』」を拾い上げる。写真を見つめながら、澪は呟いた。「この写真の場所に……三重菱の鍵が隠されている……」

再び外廊下へ向かうと、曲がり角で恐ろしい残影を連続して捉えた。床を這う黒い影、残酷に引きずられる男、そして死体を引きずる犯人(浮遊霊:引きずる影、引きずられる男、男を引きずる影)。撮影後、床の曲がりくねった血痕に沿って二歩進み、澪は左を向いて窓越しに室内を撮影し、隠れている姿(浮遊霊:押し入れの男)を捉えた。

血痕をたどり写真が示す死角に辿り着いた澪は、カメラを構えて空間に向け「喚起」機能を使用した。霊光が閃き、閉ざされていた壁が木の扉へと変わり、隠し部屋が日の目を見た! 澪は囁く。「隠された場所が元に戻った……」
黒ずんだ血にまみれた使用人部屋へ入ると、隅で「勾玉:緑に光る鉱石」を拾った。続いて報のレンズに切り替えて部屋の奥に焦点を合わせ、震え上がる男の地縛霊(地縛霊:恐怖に憑かれた男)を撮影し、霊が消え去った床から重要な「三重菱の鍵」を手に入れた。

鍵を手に入れ部屋を出ようとしたその時、楔に殺された二体の怨霊が再び闇から狂暴に襲いかかってきた! 澪は冷静に迎え撃ち、一体ずつ消滅させながら焦りを募らせた。「早く、お姉ちゃんを探さなきゃ……」
部屋を出てすぐに左へ向き、窓の外へカメラを構えると、遠くの庭の木の下に佇む孤独な姿(浮遊霊:木の下で待つ女)を撮影した。

大広間を抜けて二階へ戻ろうとした時、あの恐るべきモノクロームの死の静寂が再び周囲を包み込んだ——無敵の「楔」が再び立ち塞がったのだ! 澪は死に物狂いで狭い大広間を左右に避けながら、障害物を利用して追撃を振り切り、階段を駆け上がって照明が点滅する部屋の前までたどり着いた。
「三重菱の鍵」を取り出し鍵穴に差し込むと、カチャリという解錠音とともに扉が開いた。雛飾りの間に入り、乱雑な家具の奥へ進むと、精巧な屏風の裏にへたり込んでいる繭の姿があった。

屏風 屏風

屏風の裏から、繭の途切れ途切れで胸を締め付けるような呟きが聞こえてきた。
「ずっと一緒にいるって約束したのに……だから一緒に逃げようって約束したのに……みんな……死んじゃった……みんな……死んじゃった……」
澪が急いで屏風を回り込むと、繭はすでに体力を使い果たして気を失い倒れていた。澪は痛む心でしゃがみ込み、姉を抱き起こす。澪の優しい呼びかけに、繭はゆっくりと目を開けた。
澪は心配そうに尋ねた。「お姉ちゃん……何があったの?」
繭は虚ろな瞳で震えながら呟いた。「誰かが私を呼んでる……戻ってこいって……そして……もう一度儀式をするんだって……」
澪の胸が波打つ。「儀式……?」
突然、繭はすがるように力強く澪を抱きしめた。「ずっと一緒にいようね……永遠に……永遠に……」
姉の冷たい体温を感じながら、澪は背中を優しく叩いてなだめた。「うん。約束したじゃない……とにかく、まずはここから出よう。」

結び