朧月島、本州の南に浮かぶ絶海の孤島。
十年前、島で「朧月神楽」が行われた際、五人の少女が神隠しに遭った。後に全員無事に保護されたが、彼女たちは事件に関する一切の記憶を失っていた。
二年後、朧月島でさらに恐ろしい異変が起こる。島民が一夜にして集団失踪し、発見された数少ない生存者も大半が息絶えていた。死者は例外なく両手で顔を覆い、凄惨に歪んだ表情を浮かべており、死の直前に何か恐ろしいものを見たかのようだった。
謎が深まる中、警察は最終的に捜査を打ち切った。それ以来、この島は外界から見放され、人影のない死の島と化した。
そして現在、神隠しに遭った少女のうちの二人、麻生海咲と月森円香は、制止を振り切って朧月島へと戻ってきた。友人である鞠絵と十萌が相次いで謎の死を遂げ、その死に顔がかつての島民の集団死と酷似していたからだ。
真相を求める海咲は、友人たちの死が失われた記憶と深く関わっていると信じていた。彼女と円香は、島にある廃墟となった療養所「朧月館」へと恐る恐る足を踏み入れた。
薄暗く荒れ果てた「朧月館」に入ると、海咲は何かに導かれるように、一人で暗闇の奥へと進んでいく。円香は一瞬で彼女の姿を見失い、恐怖に駆られながら後を追うしかなかった……
前方の角を左に曲がり廊下に入ると、海咲の姿が消えるのが見えた。扉を開けて次の廊下に進むと人影はなく、冷たい床の上に海咲が落とした懐中電灯だけが残されていた。
床に落ちている「海咲」の懐中電灯
懐中電灯を拾い上げて暗闇を照らすと、海咲が廊下の突き当たりにある「麻生記念室」の扉を開け、ゆっくりと中に入っていくのが見えた……
懐中電灯を拾う
麻生記念室に入る海咲
麻生記念室まで追いつくが、扉は固く閉ざされていた。懐中電灯の光で扉の横にある開館時間表を調べると、鍵は二階の管理室にあることがわかった。
開館時間表
階段まで戻ると、薄暗がりの中、幽霊の看護婦がゆっくりと二階へ上がっていくのが微かに見えた。
勇気を出して二階へ上がり、右に曲がって廊下を進むと、その幽霊看護婦が扉を開けて次の廊下の奥へと消えていくのを目撃した。
階段を上る幽霊看護婦
扉を開けて次の廊下へ消える幽霊看護婦
こっそりと管理室の前まで後を追うと、窓口から幽霊看護婦の「病室に戻って……」という囁き声が突然耳に飛び込んできた。円香は恐怖を押し殺し、そのぞっとするような警告を無視して管理室に足を踏み入れた。
管理室に入る
右側の窓口前の机で看護婦の連絡メモを入手し、鍵がこの机に置かれていることを知る。
その後、左側の散らかった机の上から唐草模様の鍵を無事に見つけた。
管理室を出ると、館内のスピーカーから突然不気味なメロディーが流れ出した。それは記憶の奥底に刻まれた、決して思い出したくない恐怖の曲だった。
思い出したくない曲
急いで一階へ逃げ帰り、唐草模様の鍵を使って麻生記念室を開ける。扉が開いた瞬間、強い陰気が横から押し寄せ、振り返ると「咲いた」ように歪んだ恐ろしい顔が目に飛び込んできた。
月森円香はパニックに陥り、よろめきながら麻生記念室へと逃げ込んだ……
横に誰かの気配を感じる
咲いた顔の霊
麻生記念室に逃げ込む円香
部屋の隅にあるタイプライターの机で、円香は麻生博士の記述 一を見つける。そこには「射影機」と呼ばれる謎の装置に秘められた力が記されていた。
部屋の小さなカウンターで射影機を手に入れた瞬間、怨霊 苑原寄子が強い悪意と執念を抱いて姿を現した。
射影機を入手
初めて手にした射影機でどうにか怨霊を撃退したものの、月森円香の精神は限界に達していた。扉を開けてこの息詰まる部屋から逃げ出そうとした彼女は、扉の向こうが無数の怨霊に囲まれていることに絶望する……彼女の意識は、底知れぬ闇に完全に飲み込まれた。
怨霊に囲まれる円香1
怨霊に囲まれる円香2
月森円香と麻生海咲は館内ではぐれてしまった。彷徨う中で、ありえないものを写し出す「射影機」を見つける。
円香は射影機を通して恐ろしい怨霊の姿を見て抗おうとするが、最後は無数の霊に囲まれ、暗闇の中で意識を失った。